赤ちゃんが生まれて1ヶ月が経ちました
新学期が始まる朝、窓を開けたら、真っ白な雪景色!
3人の孫たちは楽しい冬休みが終わってがっかりです。でも、年末に家族も増えたし、令和3年の新しい年が明けたので何だかいつもの朝と違う気がします。そして、これからずーっと「家に帰ったらママと赤ちゃんがいる!」のです。そう思ったら、ずんずん雪の中を歩いて行く元気が出てきました。
早いもので赤ちゃんが生まれて1ヶ月が経ちました。
「今から入院する」という連絡が来て、私は息子のマンションに向かいました。入院中に3人の孫のお世話をするためです。途中でお嫁ちゃんが入院している病院の前を通りました。息子の車が停まっています。きっと、今、分娩中。「頑張れ!」私は出産の無事を祈りながら通り過ぎました。
幼稚園に通っている小さいお兄ちゃんが1時50分に帰ってきます。その前にマンションに着いていなければいけません。どんなお顔で帰ってくるかなあ? 全てを受け入れてあげるために、夕ご飯の用意は家で済ませてきました。事前に子ども達が好きな食べ物を聞いています。ママがいない寂しさが少しでも和らぐように作ってあげようと思っています。
孫達には、ママは赤ちゃんを産むためにしばらく入院する事を伝えています。みんな神妙な顔をして「わかった。ママ、頑張ってね!」と言ったものの、いよいよママが入院すると聞いた時に、いつも気丈な小学1年生のお姉ちゃんが大泣きをしたらしいのです。お姉ちゃんは担任の先生が怖くて学校に行きたくありません。だからママがいないと頑張れないのです。
それを見た5歳の小さいお兄ちゃんまで泣き出して、4年生のお兄ちゃんまで涙ぐんでいたとの事。ばあばではママの代わりになれないけれど、気持ちはわかってあげられるから胸のハートを満タンにして臨みます。
お鍋と、おかずがいっぱい詰まったタッパーを抱えて部屋に入りました。飾りかけのクリスマスツリーがありました。さあ、これも子ども達と一緒に飾ろう!と思いながら部屋を整理していたら、幼稚園バスが来ました。
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12月の初めに4番目の子どもを産んだお嫁ちゃん。上の子の学校があるので産後に実家に帰って体を休める事ができませんでした。それどころか、ママが入院していたことで不安になっているジェラシーの塊の3人の子ども達が容赦なくママへ愛を乞います。
でも、命がけで赤ちゃんを産んで、自分の体の回復と同時に昼夜問わずの赤ちゃんのお世話で手一杯のお嫁ちゃんにとって子ども達の要求は荷が重すぎます。体のホルモンも赤ちゃんのお世話仕様に特化しています。
ところが、子ども達の立場に立てば、甘えたい気持ちも当たり前なのです。本来は息子が産休を取って夫婦で支え合ってもらいたいのですが、残念ながら日本はその土壌ができていません。
私は、今まで子育て支援をしてきて、産直後から始まる体の疲れと余裕のなさが、その後の家族のありようにどれだけ影響を与えるかを見てきたので、今回のお嫁ちゃんのお産はまさに私の出番だと思いました。
必要なのはママや赤ちゃんの支援はもちろん、上の子どもや新米パパを含めた家族丸ごとの支援です。特に複数の子どもがいる場合は大変です。でも、そこに1人も取りこぼさない適切な支援があったら、新たな絆が生まれ、お互いを支え合う家族として更なる成長が始まるのではないかと思っています。
これは行政などの支援以前の問題です。パパや祖父母や身近な者が良き理解者になり支援が出来たら、ママの幸せが溢れだし、結果的に家族関係が変わり、社会にも伝播していくのです。
私は4人産んだお嫁ちゃんの幸せそうな顔が見たくて本気で取り組むことにしました。
ただ、お互いの信頼関係がなくて支援を押し付けるのは、また別の大きな問題を生むことも見てきました。一夜にしてその関係は築けません。幸いお嫁ちゃんは私を頼りにしてくれました。それも嬉しい事でした。