ママが産婦人科から退院してきました!
子ども達は学校に行っています。私も午前中に子育てセミナーがあったのですぐには行けませんでした。セミナーが終わって一目散に息子の家に向かいました。
トッポンチーノの日本版の赤ちゃん布団にくるまれた赤ちゃん!小さな手、大きなあくび、歯が生えていないお口…なあんてかわいいのでしょう!!手をしっかり洗って抱かせてもらいました。「初めまして!私がばあばですよ。どうぞよろしく。あなたに会えるのをずっと待っていましたよ」と話しかけました。
ママも元気そうです。「家事は私がするから寝てなさい」というのですが、自分の家に帰ればなかなか寝てばかりもいられません。お昼ご飯を食べたら、あっという間に小さいお兄ちゃんが帰ってくる時間になりました。バス停までお迎えに行くと、すぐに「ママは?」と聞いてきます。「おうちにいるよ!赤ちゃんも!」と言うと駆け出しました。
それなのに、玄関でママの靴を発見すると、脱いだ靴をゆっくり揃え、手を洗い、カバンを所定の場所に置いて(日頃はしない)…手を広げて待っていたママのお胸にもじもじしながら飛び込みました。恥ずかしいやら、もったいぶるやら、嬉しいやら…、ママから留守中の我慢をねぎらわれて大満足のお顔。そして、赤ちゃんをちらっと見てチョンと指でつついただけで、お気に入りのおもちゃで遊び始めました。動物のフィギアが大好きで、1人何役もこなしてブツブツつぶやきながら自分の世界に浸っています。
お姉ちゃんが帰ってきました。ずっと頑張って学校に行っていたのでママの顔を見たら涙が出てきました。しっかり抱きしめられてホッとした様子です。そしてすぐに「赤ちゃんを抱っこしたい!」と言いました。まだ首も座っていない赤ちゃんですが、これはお姉ちゃんのためにもいい経験です。
「さあ、ここに座って、クッションを周りに置いて、抱く準備をしようね」と、抱き方を教えました。「赤ちゃんはまだ首がぐらぐらだからしっかり支えて抱かないと危ないのよ。できる?大丈夫?」と聞くと大きく頷きました。
「わあ!うまくできたね。上手だよ。きつくなったら交代するからね」と言いました。8種体癖のねじれちゃんなので、にこりともしないで抱いていますが、赤ちゃんのほっぺや小さな手を触りながら満足そうでした。
こういう場合は「ダメダメ、赤ちゃんがもう少し大きくなってからね」と、やる気にブレーキをかけるよりも、配慮することをきちんと伝え、その環境を整えてあげて、お姉ちゃんになりたい意欲を後押ししてあげる事が大事だと思います。
次はお兄ちゃんが帰ってきました。妹や弟が伝書鳩のように玄関に走っていき、「ママが帰ってきているよ!赤ちゃんも!」と、自分が先に会った事を嬉しそうに話しました。お兄ちゃんは、さすがに「ママ、抱っこ!」とは言いません。むしろママをチラッと見て、赤ちゃんに駆け寄り「ちっちゃあああ~」と叫びながら顔を見たり手を見たり・・・。
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巣籠りを強いられる日々です。
でも、赤ちゃんがいる家庭は昔から巣ごもり状態でした。それは家族からも社会からも守られていたからできたことです。今でも、各家庭が食べ物を得て、子育てや家事を助け合える状態なら、緊急事態でも何ら変わることなく赤ちゃんを育てる事ができたでしょう。
でも、現実は悲惨です。
経済中心の合理主義の社会。自分の生活の術を何も学習していない、お金も支援もない弱い立場の親子が追い詰められています。
そんな家庭への経済補償は叫ばれても子育て補償は後回し。
支援者として、そんな子育て状況が気になります。
でも、できない事を世間に向かって嘆くより、今、私にできる事をするしかありません。
そんな私の胸をガシッと鷲づかみにして、私にできる事を与えてくれた孫達とお嫁ちゃん。気が付いたら手にお鍋を握っていました。ありがたいことに自然は変わらず営みを続けてくれているので、安全な食材が手に入ります。イソイソとお料理を作る日々です。