宮城県が選択した「官民連携」

くろちゃん、前回の最後になんて言ったか覚えてる?

さっき食ったもんですら覚えてねえのに、1週間前のことなんか、忘れたわ。

あきれたね。ボケるにはまだ早いよ。「日本は絶対に、ボタンのかけ違いをさせるな!」って言ったんだよ。

そんなこと言ったか? おれが?

はあ〜、ほんとに忘れちゃったの?

だって、宮城県とか、ボタンかけ違ってるぞ。

なんだ、知ってたんだ。

当たり前だ。
こないだ、参政党の神谷宗幣も「宮城県は水道を民営化し外資に売った」と言ってたし。
神谷氏「だって上下水道必要でしょう。国がやらないから宮城県みたいに民営化しちゃうわけです、おかしい、宮城県は。水道なんてめちゃめちゃ大事なわけですよ。なんでそれを外資に売るんですか? 外資に任せるのですか? 」(
YAHOO!ニュース【リンク切れ→
Wayback Machine】)
宮城県の村井知事は猛反発したよね。でも、実際は、「宮城県は水道を民営化した」も、「外資に売った」も、事実じゃない。
村井知事

へえ? そうなのか?

「みやぎ型管理運営方式」?

かんたんに言うと「官民連携」のこと。 ただ、「官民連携」にもいろいろあって、
「みやぎ型管理運営方式」は、コンセッション方式なんだ。

コンセッションて何だ?

浄水場や下水処理場のような水道施設の「所有権」は、これまで通り宮城県にある。一方、施設の「運営と維持管理の権利」は、民間企業に売却して、20年間、民間に任せる。
注:PFI、プライベート・ファイナンス・イニシアチブ(Private Finance Initiative)とは、公共サービスの提供に際して、公共が直接施設を整備せずに、民間に施設整備と公共サービスの提供を委ねる手法のこと。(
Wikipedia)

つまり、
水道の「運営と維持管理の権利」は民間に売ったが、施設の「所有権」は今まで通り県にある。となると、神谷の言った「宮城県は水道を民営化した」は、半分まちがってることになるな。

そうだね。100%の民営化じゃないけど、50%は民営化している。
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