能登半島地震の災害復旧支援をする、NPO法人地球守。「東北の二のてつを踏まず、誰もが良いと思える、未来の人たちも先人たちにも恥じない復興のあり方を目指して、この地に寄り添っていきたい」 

 家族旅行で、能登半島を訪れていた環境土木研究所の代表理事(そして、NPO法人 地球守の代表理事)である高田宏臣さんは、一月一日に石川県七尾市和倉温泉にて地震に見舞われました。
 環境再生の専門家である高田さんたち地球守は今、被災地を支援するとともに、被災後の現況をリサーチして、対処療法ではない、自然の仕組みに寄り添った復興を模索されています。

「災害と復興、誰もが望む早期復興。しかしそこに、土地の過去の営みを葬り去って風土の豊かさを根幹から奪いさってしまうという現代の矛盾が内在する。
このままでは、少なくとも津波に被災したエリアはまた、豊かだった東北の沿岸地域と同様に、非可住区域とされた上に、巨大な防潮堤が建造されることだろう。誰のため?なんのため?そして、土地に根ざして暮らしてきた人の心から永遠に故郷が奪い去られてゆくのが、現代の災害対策。
 もう、見直さないといけない。

 そのために、いてもたってもいられずに、元旦に地震に見舞われながらもまたすぐにこの地に来た。
東北の二のてつを踏まず、誰もが良いと思える、未来の人たちも先人たちにも恥じない復興のあり方を目指して、この地に寄り添っていきたい。」

 災害からの復興において、「山と水脈、そして土の仕組み」は、大事な視点とおもわれますので、ご紹介させていただきます。グローバリズムによるスマートシティ推進ではなく、自然と共生していくような復興を!

※下記は、高田宏臣氏の著作「よくわかる土中環境」からの抜粋です。

◯土石流について。
健康な山は崩れることがない。雨量とか盛土が原因というよりも、なぜ泥水が流れたのか?をみる必要がある。
山は心臓、水脈は血管、そして肝臓腎臓の役目をする健康な土が、水をきれいにする。
◯健康な森では、大雨も静かに土の中に浸み込み、雨後は森が美しくキラキラと輝く。
◯森では動物たち、虫たちが暮らし、そしてたくさんの菌が土の中に菌糸を張り、余分な水分を吸うので洪水にはならない。
◯山のてっぺんの尾根は、岩が盛り上がってできている。岩の隙間にも根っこや菌糸が入って、水は山全体に浸み、草木を育てる。
◯熱海では、谷の上の方が埋められて、山の尾根は削られ、太陽光発電所が作られてしまった。木は伐られ、岩は乾き、菌糸も木の根も死んでしまい、水が土に浸み込まなくなった。浸み込まない水は地面の上を流れて泥水となる。谷にはたくさんの泥が流れ、どんどん川の底にたまっていく。
◯川下の土石流をせきとめるために作られた砂防ダムもコンクリートの壁なので、これもまた川の底の水の湧き出しをふさいでしまっている。町中の川もコンクリートで固められていて、土の中の水は湧き出すことができなくて、上流でますます泥をためてしまう。
◯川が健康でなくなると、山は荒れ、いつどこで山が崩れるかわからない危険な山になっていく。
◯「どうしたらよいか」(小学生からの質問)ですが、
まずは、川と山がつながっている仕組みをみんなが知って、自然環境を守ることが、人が安全に暮らしていくために大切なことだと知ることが必要だと思います。
◯「どんな森にしたらよいですか」ですが、
たくさんの種類のたくさんの草木が、共に生きていくことができる森を育ててゆくことが大切だと思います。人間がするのは、山にちょっと手を加えて水が浸み込みやすい場所を作ったりするお手伝い。
◯そして泥にふさがれてしまった谷を掘って、水が湧きやすくすることも大事です。昔の人はそこに暮らす人がみんなでやっていた。
◯今、多くの大人はこの自然の仕組みを知りません。みんながこうした自然の仕組みを知って、人が安心して暮らすためには自然を傷つけてはいけないと気づくことが大事だと思います。
(しんしん丸)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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能登地震災害復旧支援とそのリサーチ
引用元)
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よくわかる土中環境 ~土中に働きかけるアクション part1~
引用元)
(前略)
ここ十数年、水害、土砂災害といった大規模な自然災害が毎年、私たちの記憶を塗り替えていきます。
豪雨や台風のたびに発生する災害の規模はますます大きく、広域に及び、そしてさらに身近なものになって、私たちの平穏な暮らしを揺さぶるようになりました。

どんなに豪雨が降り続いても健康な山は崩れることなく、そして沢も川も健康であれば豪雨後も清流を保ちます。
この本では、まず、山から海まで一体としてつながる自然の仕組みからお話しし、そして災害地や復旧現場の現状や問題をわかりやすく伝えることに努めました。そして、みんなで行う環境再生現場の事例の紹介とともに、土中環境を改善するために誰にでもできる身近なことを、10のアクションとして紹介しています。
(以下略)


ホルムズ海峡が封鎖されると、原油の97%を中東湾岸諸国から輸入している日本はひとたまりもない! / フーシ派がペルシャ湾を通ってホルムズへの攻撃を開始した場合…原油価格2倍ということが起こる可能性が高い

竹下雅敏氏からの情報です。
 イエメンのフーシ派による紅海での商船への攻撃に対抗し、米英軍は1月11日にフーシ派の軍事拠点に対し空爆を行いました。
 これに対し林芳正官房長官は「我が国としては船舶の自由かつ安全な航行、これを確保するために責任を果たそうとする米国をはじめとする、関係国の決意を支持をいたします」と述べ、空爆を支持しました。
 昨年の11月3日にイスラエルを訪問した上川陽子外務大臣は、イスラエルのエリ・コーヘン外務大臣と会談し、イスラエル国民との連帯の意を表明しました。
 2023年11月10日のスプートニクの『【視点】日本が直面する脅威  サバイバル瀬戸際で動くも動かずも同じく危険?』には、“日本は…1973年の石油危機をまだ忘れていない…もし今、日本がアラブ諸国を敵に回せば、日本経済にとって大惨事になりかねません。日本にとって、いかなる中東紛争であっても、それへの関与は生存に関わる問題なんです”とし、日本は中東においては旧来の方針を堅持し、できる限り中立でいるという立場だと説明していました。
 しかし、外務大臣が「イスラエル国民との連帯の意を表明」し、官房長官が「空爆を支持」したとなると、日本はもはや中立ではなくアメリカ、イスラエル支持だと世界は認識するでしょう。
 この件に関して、冒頭の動画で石田和靖氏は、“バブエルマンデブ海峡のみならず、イランがこのひょっとしたら封鎖するかもしれないというホルムズ海峡、こちらが封鎖されると日本はもう本当にひとたまりもないですよね。日本の原油がね、97%中東湾岸諸国から輸入していますよと。元々90%程度だったのが、ロシアへの経済制裁を岸田政権がやってることによって、ロシアからの原油というのは実質2023年に0になったわけですよ(6分55秒)。…これはもう本当に日本のエネルギー安全保障にとっては、非常に厳しい状態に追い込まれていくんではないか(8分2秒)…日本がこのイスラエル・ハマス戦争に対して、中立的な立ち位置を取れるのかどうか、というところで取れてないわけですよ。イスラエルよりになってるわけですよね。上川外務大臣がイスラエルに行ってイスラエルとの連帯をアピールしていました。イスラエルの支援も表明している。そういう中でね、じゃ日本に果たして本当にこのまま原油輸入が継続されるのかどうかっていうところも問題になってくるわけですよ(8分15秒)”と話しています。
 米英軍の空爆に対し、フーシ派の革命評議会の前議長であり、イエメンの事実上の大統領であるモハメド・アリ・アル=フーシー氏は「今日からは、イエメンに対する侵略に対抗し、米英の利益に関係する船舶を攻撃する」と述べています。
 「紅海を航行する米英商船が保険適用を拒否」されています。「日本の船舶も攻撃対象になる」かも知れません。日本の海運大手の日本郵船、商船三井、川崎汽船の3社は イエメン沖の情勢の緊迫化を受け、全ての船舶において紅海を通るルートの航行停止を決めました。
 日本が国益を重視した独自外交を展開できないのは、こうした人たちに「がっつり両脇を固められている」からです。
 “続きはこちらから”のツイートをご覧ください。「米国は2022年3月から停止のロシア産原油の輸入を2023年秋に再開」しました。そして、がっつり脇を固めている米国のラーム・エマニュエル駐日大使が、“日本がロシアから輸入する液化天然ガス(LNG)に依存する現状に警鐘を鳴らした”ということです。「これは内政干渉も甚だしい」。
 『原油価格はほぼ2倍になる!』という動画の中で石田和靖氏は、“ゴールドマンサックスの石油部門アナリスト、ダーンストルイベン氏はインタビューで、原油価格が2倍になると発表した。同氏は、もしもフーシ派がペルシャ湾を通ってホルムズへの攻撃を開始した場合…原油価格2倍ということが起こる可能性が高いと述べている(3分48秒)”と話しています。
 もしも原油価格が2倍になれば、最後のツイート動画を笑えなくなります。
(竹下雅敏)
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【中東情勢】米英軍がイエメン空爆開始!これは非常に危険な状況! ホルムズ海峡&バブエルマンデブ海峡のW封鎖
配信元)
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[X]3人同時に描く

編集者からの情報です。
片手で、3人の有名人の似顔絵を同時に描く達人現る!!
(ぺりどっと)
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ぴょんぴょんの「国債の日銀引受け」 ~経済は難しいけど、わからないと永遠にだまされ続ける

 映像配信で「経済」を学んだのは12年前。バランスシートで苦戦したのを思い出します。
 最近、元明石市長・泉房穂氏と藤井聡氏の対談本「『豊かな日本』はこう作れ!」を読んで、久しぶりに「経済」の講義を思い出しました。と言うのも、泉氏が明石の地域通貨「タコマネー」を作ろうと考えていたからです。残念ながら、市の職員らに反対され実行には至りませんでしたが。
 地域通貨と言えば「経済」の講義にありましたね。政府通貨も。
 そして、森永卓郎著「ザイム真理教」では、財務省のカルト宗教化が焦点になっています。ただ、彼らのバックにいる政治家、日本銀行などについては触れていません。
 増税が騒がれている今、あらためて「経済」を復習したくなりました。
(ぴょんぴょん)
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ぴょんぴょんの「国債の日銀引受け」 ~経済は難しいけど、わからないと永遠にだまされ続ける

タコマネーをつくろうとしていた明石市長


ねえねえ、明石市の泉元市長ってすごいよ。泉さんが市長になってから、「子ども予算」が2.38倍に増えたんだって。それも、一切、増税せずに。

泉房穂氏
Author:農林水産省[CC BY]

明石市って、金持ちなんだなあ。

何いってんの! 苦しい予算の中から、やりくりしたんだよ。泉さん「優先度を決めれば意外と簡単なんですよ。(中略)...例えば医療費の無料化に10億円かかるとすると、市役所の財政当局に『来年景気が落ち込んで10億円税収が減ったと思ってくれ』と言って、10億円を医療費に持ってくる。『後は残ったお金で調整してくれ』とお金のやりくりを指示すれば、財政当局がやってくれます。」(「豊かな日本」はこう作れ!65p)

なるほど、賢いなあ。ってゆうか、政治家はそういうことするために存在してるんだよなあ。他の政治家は眠ってるんかあ?

この話の直後に泉さんは言う。「これに対し、国はお金が刷れますから、そんなことをする必要はないでしょう。一気にお金を刷っておいて、いったん国債で発行する手もあります。いろいろな方法があるので、本当は地方自治体よりも国のほうが予算のやり繰りは楽なはずです。」(「豊かな日本」はこう作れ!65p)

なんか、そうゆう話、どっかで聞いたことある。

「『豊かな日本』はこう作れ!」の75ページ、「地域の貨幣を発行して経済を回すという発想」にこう書いてある。「実は私は明石市で、タコマネーという名前の明石貨幣をつくろうと思ったのです。」

タコマネー?

明石だからタコだよ。明石焼き、おいしいよね。


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農業部門に対する減税措置の縮小とディーゼル補助金の削減計画の発表により発生しているドイツの大規模デモ|EUの環境政策が目指す有機農業への転換と昆虫食

竹下雅敏氏からの情報です。
 欧州連合 (EU)には農業補助に関する制度や計画を扱う「共通農業政策(CAP)」があり、共通農業政策の目的は「農業従事者の適正な生活水準の保証、市場の安定、生産能力の確保、消費者に対する適正価格での食料の供給」です。
 この政策には、“ヨーロッパの農産物市場を競争から守る強力な関税と公的補助金という2つの基本的な柱”がありましたが、こちらの記事によると、「SDGs時代の2023年版共通農業政策」は、環境保全と気候変動対策を重視し持続可能な農業を指向、価格維持や補助金は最小限にとどめ市場での競争力を強める、といった、より自由主義的な経済に適応するための政策という色合いが強くなっているということです。
 欧州委員会が公表した2030年までの達成目標は、“有害性の高い農薬や化学農薬の使用とそのリスクを50%削減。土壌の肥沃度を低下させないようにしながら、窒素やリンといった養分の流出50%以上、肥料使用を20%以上それぞれ削減。EU全農地の25%を有機農業に転換拡大”などです。
 ヨーロッパの農業は、肥料、殺虫剤、植物保護製品の使用を半分に削減しなければならず、土壌の栄養素が少なくなることで収量は減少します。そこで有機農業への転換と昆虫食が推奨されているわけです。
 ドイツでは、農業部門に対する減税措置の縮小とディーゼル補助金の削減計画を発表し、大規模なデモが先週から起きています。ドイツの農民に鉄道労働者やトラック運転手が加わり、抗議デモは大規模になっています。
 記事では、クリスチャン・リンドナー財務相が、“政府はこれ以上負債を背負うことはできず…キエフとモスクワの間で進行中の紛争の進展に対応する必要がある…ディーゼル補助金は一度に削減するのではなく、段階的に廃止していくと約束した”と言うのですが、これで納得する農民はいないでしょう。
 日本の農業従事者の場合、「適正な生活水準の保証」など存在せず、自由主義的な経済に強制的に適応させられています。そういう意味では、日本は自然農法や有機農業への転換を成功させる可能性が高いように思えます。昆虫食は止めて、魚介類を食べましょう。
(竹下雅敏)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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大規模な農民抗議で数千台のトラクターがベルリンの通りに殺到(ビデオ)
転載元)
ドイツの首都ベルリンで、8,500人以上と約6,000台の車両が大規模な集会に参加したと警察が発表した。


数千台のトラクターがベルリンの通りを埋め尽くし、ドイツの農民たちはオラフ・ショルツ首相が閣議決定した農業政策の変更に抗議する大規模な集会を開催した。政府は先に、農業部門に対する減税措置の縮小とディーゼル補助金の削減計画を発表していた。

ソーシャルメディアに公開された写真やビデオには、数百台の農機具がベルリンの通りを密集して移動したり、道路脇に立ったりしている様子が写っている。
農民たちはライトを点滅させ、サイレンを鳴らして市内を移動した。

「緑の波を止めろ!信号機連合を止めろ!」と書かれた横断幕やプラカードを掲げる車両もあった。これは、社会民主党、自由民主党、緑の党からなるドイツの現政権を表す言葉として一般的に使われているものだ。他の車両には、「農民がいない、食糧がない、未来がない!」といったスローガンが掲げられていた。

ベルリン中心部のいくつかの道路は、抗議する農民たちによって完全に封鎖され、トラクターがすべての車線の移動を妨げていた。


ドイツの国会議事堂であるライヒスタークからほど近いブランデンブルク門の前でも大規模な集会が行われた。ソーシャルメディアに投稿されたドローン映像には、門の前の広場を占拠し、多くの群衆がドイツ国旗を振っている様子が映っていた。


この集会には、ドイツ農民組合のヨアヒム・ルクヴィート代表も出席し、農民組合は政府と話し合う用意はあるが、「公平ではない」とする現在の条件は受け入れられないと述べた。


ルクヴィート氏は、農家は計画された変更を受け入れないと述べ、政府に減税廃止の考えを捨てるよう求めた。「もう十分だ、多すぎるのは多すぎる」と彼は付け加えた。


集会にはクリスチャン・リンドナー財務相も出席し、政府はこれ以上負債を背負うことはできず、防衛への投資を増やすなど、キエフとモスクワの間で進行中の紛争の進展に対応する必要があると主張した。また、ディーゼル補助金は一度に削減するのではなく、段階的に廃止していくと約束した。


リンダー首相はデモ隊から大ブーイングと侮辱を受け、連合代表と農民組合幹部との協議は進展することなく終わった。

警察がメディアに語ったところによると、月曜日の抗議行動には合計8,500人と6,000台の車両が参加したという。一部の地元報道では、抗議者の数は「10,000人以上」とされている。一方、集会の主催者はドイツのメディアに対し、参加者は30,000人に上った可能性があると語った。

大規模なデモは先週、農場がトラクターで道路や高速道路を封鎖する全国的なデモから始まった。ベルリンは、ウクライナへの支援を2024年に80億ユーロ(約87億6000万ドル)に倍増させる計画を発表して間もなく、農業費の削減を発表した。

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