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独逸の伯林で見た、聞いた、感じた社会問題、教育問題 ~第29楽章 良い働き方ができるために・・

popoちゃんのメキシコの最新記事を読みながら、
日本もドイツも世界中が幸せな国に進んで欲しいと
思いながら筆を進めています。

子供たちが将来、毎日の生活、働き方で本当に自分の
内側を自由に実現できる社会になりますようにと、
ただただ願っています。

我が家の息子は、欧州のサッカーが大好きで
FIFAゲームに夢中になり、勝負好きなところがあり、
また、スポーツやスピード好きタイプですので、
シャンティフーラで学んでいる私としては、ちょっと気がかりで、
ヤマ・ニヤマや、ガヤトリー・マントラについていつも説明しています。

第29楽章は、良い働き方ができるために・・です。
(ユリシス)
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ドイツの国技であるサッカーとワーキングウーマン


ドイツの国技はサッカーですので、子供から大人まで
サッカーはとても盛ん
ですし、現在多くの日本人選手がドイツの
ブンデスリーガに所属してプレーをしています。

先日、フランクフルトで活躍をしている日本人の
長谷部誠選手
が載っている記事を息子が
教えてくれました。
https://www.bild.de/sport/fussball/fussball/eintracht-hasebe-meine-fitness-geheimnisse-59699536.bild.html

なんと、長谷部選手の強さの秘密は、日本的なお風呂で筋肉をほぐして、
日本風な食事をして、毎日のトレーニングを欠かさないこと
らしく、
日本人の奥様がお料理を準備している間にも、トレーニングの時間が
確保できるということもニュースに
なるのかなと思います。

pixabay[CC0]


たぶん、他のドイツ人選手からみると、日本人の奥様が栄養管理を
していることがとても羨ましいはず
です。
日本ではあたりまえかもしれませんが、
ドイツ人からしたら、妻が甲斐甲斐しく夫のために栄養管理をする
というのはほとんどありえない
のかなと思います。

ドイツ人でもそうですが、他の外国人からしても、
妻というのは、家政婦ではないし、料理人ではないので、
夫のために料理を作り、栄養管理をするという考えはほとんどないはず
なのです。
日本人の女性は、料理をするのがあたりまえで、家事もあたりまえ
そして仕事もしなければならないので、大変
なことがわかります。
下記のツイッターでも、書かれています。



このような日本のワーキングウーマンの現状を
見ると非常にめまいがします。
竹下先生も講義で
子供は12歳になるまで、一人っ子がよくて
じっくり育てるのが良いともおっしゃられていました。

一人にまずは、愛情を注ぎたいと思ってしまいます。

そして、保育園に子供を預けてまで、お母さんが
仕事のキャリアを保持して行くのが大切なのかという問題。

現実として、仕事をやめてしまうと、再就職ができないという
問題からそうなってしまう
わけです。
また、日本ではついに7人に1人が貧困と言われ、共働きで
やっと生活ができる世帯が多い
ことも考えなくてはいけない
問題なのです。

写真を見ると、日本の家庭の家の中がごちゃごちゃと物で
溢れている状態。ドイツの家では、小さなモノが見えない状態で
収納する方が多い
らしく、スッキリした空間が好まれています。

pixabay[CC0]


そして、その中で予防注射が原因なのかわかりませんが、
日本の子供たちは、他の国の子供たちと比較して、
やたらこだわりが強く、騒ぐ子供たちに育ってしまっている
、 
( これは、個人的な感想と印象なのですが・・)ことなど、
すべての要素が働くお母さんを苦しめている状態かなと感じます。

ドイツ人、西洋人のお母さんは、厳しく子供に言うからなのか
わかりませんが、子供が親のそばで静かに座っている場合が多いです。
また、アフリカ系の子供も静かに座っているのをよく見ました。
トルコ系や中東系の子供は、それより少しうるさい感じがしました。
日本の子供は特にうるさく、騒ぐ、道路を走りまわる、これがしたい、
なぜできないのか?などお母さんに執拗に尋ねている場面も多く見ました。

このような違いは、何が原因なのだろうか・・といつも不思議で観察して
しまいます。

ジャカルタ Author:Gunkarta[CC BY-SA]


インドネシアのジャカルタで数年過ごしたことがあるのですが、
1991年頃のインドネシアでは、普通の家庭でも運転手、
家事担当、食事担当、子守担当のお手伝いさんがいて、
奥様というのは、美しく、綺麗にしているのが仕事
である・・
と聞いたことがありました。
日中にフィットネスクラブに行き、マッサージをして
サウナに入るのが毎日の日課
だそうです。
(これは、有閑マダムですね)
インドネシアもその後民主化して、人々の価値観も変化
したのかもしれません。当時はスハルト政権下でしたので。

これも、夫の収入が安定しているからこそできることで、
社会の仕組み、価値観によって、女性の人生も違ってくる
のだと驚いた
ことがありました。
私個人の意見としては、女性が外見的に美しくあることは、
もちろん大事なのですが、年齢を経てからも美しくあるためにも、
内面的なものに注視したい
なと思ってしまいます。


ドイツでの働き方


ところで、40歳以上は、週に3日、25時間労働がよいと
メルボルンの研究所で発表
されています。
https://www.theguardian.com/lifeandstyle/2016/aug/08/should-people-over-40-work-a-three-day-week

竹下先生の講義では、週2日くらい働くのがいいと
解説されていた
ことを思い出しました。

ドイツ人も長時間労働などは、やっていられない・・
という国民
らしく、大企業は違うのかもしれませんが、
ベルリンの街中を見ると、水曜日と金曜日は午前中だけで
午後はお休みとなっている医療機関や小さな会社などが多い
です。
だからなのか、平日の公園で、ベビーカーを押すお父さんも
たくさんいます
し、子供のサッカーの送り迎えをするお父さんも
よく拝見します。
日本で平日にお父さんがこんなことをしていたら、
仕事は大丈夫だろうか・・と思われてしまう雰囲気もありますね。

また、イタリアでは、ベーシックインカムの導入が
はじまった
ようです。




上記のように、ドイツのスーパーのレジでは、
みなさん座りながら、仕事をされています。

これで十分ですし、単純作業などは、疲れますので、
余計な気遣いなども必要なく、
ちょっとくらい雑でも良い
と思っています。
ときどき、卵をボン!とカゴに投げられることもあり、
ひやひやしますが・・。

pixabay[CC0]


ドイツの郵便、配送事情なども、日本のように
親切ではなく、再配達などもない場合も多く、
自分で取りに行かなければいけないことも多い
ですが、
配達の方の負担を考慮すると、それが正解かなと思ってしまいます。
世の中、ちょっと不便くらいでいいのかもしれません。

これからの世の中は、子供たちのためにも、
適切な労働時間で、無理をしない働き方と
よりよい社会の仕組みを心より願うばかり
です。

おまけですが、また、ドイツの大企業といえば、日本同様に
自動車産業ですが、そして、世界の中でも高速道路の
制限速度がないのは、ドイツだけ
なのです!


現在は、制限速度を130キロにするかどうかなどを
話し合っているようです。

車というのも、交通機関がない場所で使用すればよいもので、
都心の混雑した場所にはいらないですし、日本同様に、
多くの方がドイツでも高級車を所有したいという雰囲気が
あるように感じられますが、私は車は安全に動けばよいと
思ってしまいます。


pixnio[Public Domain]


私は、時速100キロを超えると神経がおかしく
なりそう
ですし、勝負も、スポーツも、スピードも
あまり好きでない体癖
のようです。そして、
どちらかというと、目に見えない世界が大好きです。

今回は、辻井伸行さん特集にて。






Writer

ユリシス

311を機に息子と共に、東京からシアトル、2012年ケアンズ、2015年ベルリンへと移住。
ユリシスの名前は、ケアンズ近郊でみられる見ると幸せになると言われる青い蝶から命名。
幸運にもケアンズの家の近くでペアのユリシスに遭遇したので、それを思い出し・・。
映像配信、東洋医学セミナーなどシャンティフーラでの学びが大好きです。
体癖1-8



ぴょんぴょんの「とりプリン?」

 近所にできた、感じのいいハンガリー・カフェ。
 未知の国、ハンガリーに興味を抱いて調べてみたら、あら!日本とよく似てる。
(ぴょんぴょん)
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ぴょんぴょんの「とりプリン?」


ハンガリー・カフェ


最近うちの近くに、ハンガリーのお菓子を出すカフェができたんだよ。

へえ、ハンガリー菓子ってどんなの?

揚げドーナツ、クレープ、パウンドケーキ、そして、「とりプリン」

は? 「とりプリン」? 
プリンに鶏・・・茶碗蒸しみてえなものか?

まさか! ハンガリーでよく飲まれてる、あま〜いドリンクのことだよ。
名前の由来を聞いたら、ミルクに卵が入ってるから「とりプリン」だって。

??? ミルクに卵は入ってるが、鶏は入ってねえよな。

だから、トリの卵が入ってるから「とりプリン」。

あああ・・・わっかんねえけど、どんな味?

ま、日本で言う「ミルクシェイク」だね。
温かくてあま〜い「ミルクシェイク」の上に、メレンゲが乗ってるんだ。

メレンゲ乗せるのは、保温のためか?

見て、左の飲み物が「とりプリン」で、右のお皿が「グンデル・クレープ」。


甘くてトローリ「とりプリン」に、チョコレート・ソースたっぷりの「グンデル・クレープ」。

甘そうだな。

甘いのがおいしいんだよ。
ところで、ハンガリーって言えば、何を思い出す?


おお! リストもハンガリー人だったね。


ハンガリーと日本の似てるところ、違うところ


ハンガリーには、日本と似てるところがある。
苗字が先で名前が後だったり、お辞儀をする習慣があったり、みんな温泉が大好きだったり。(ハンガリーが親日の理由)

知らんかった〜。

ただ、国の置かれた環境はまったく違う。
海によって、外敵の侵入から守られている、島国日本。
かたやスロバキア、ウクライナ、ルーマニア、クロアチア、スロベニア、オーストリアと合計6カ国に取り囲まれているハンガリー。

pixabay[CC0]


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今ヨーロッパでは、グローバリズムへの対抗手段として、地域に根付いた自治的な市民主体の政治「ミュニシパリズム」が始まっています!

 はじめて聞く言葉でしたが、今ヨーロッパでは、地域に根付いた自治的な民主主義としての政治「ミュニシパリズム」が始まっているとのことです。
 ヨーロッパにおいては、数十年続く新自由主義の下で、多くのEU各国の中央政府は多国籍企業のために便宜を計り、国民の貧富の差はどんどんと広がっています。こうした1%が支配するグローバリズムの実態に気づきはじめた人々の怒りは、イエローベスト運動として反グローバリズムの動きへとつながっているわけです。こうした状況の中でミュニシパリズム(municipalism)という革新的な市民主体の政治が、搾取する政治から脱するための具体的な希望として急成長しているというのです。
 中でもフランスのグルノーブル市の取り組みは興味深いものです。学校給食にて地元産の100%有機食材使用を目指す市は、地元の農家と食材提供の契約をしようと思いましたが、地元の有機農産物を優先的に購入するのは差別的だということで、画一的な給食サービスを提供する多国籍企業も入札させなくてはいけないことになったのです。これに対しグルノーブル市は「小学校の生徒が学習の一環で給食の食材がどこからくるのか勉強するために農場を訪問するので、地域内のサプライヤーでなくてはならない」との創造的な解決策を見出したというのです。(こうした動きは韓国でもありますし、日本でも稲葉光圀さんにより千葉のいすみ市で実現されています。ぜひ広まってほしいものです)
なおEU各国の各市における具体的実例はぜひ引用元をお読みください。
 オランダ、アムステルダムを拠点に、公営水道サービスの民主化のための政策研究などをされていて、水道の再公営化のドキュメンタリー映画「最後の一滴まで~ヨーロッパの隠された水戦争」の日本語版監修をされた岸本聡子さんからのレポートです。

 日本においても、新自由主義という名の下に様々な悪法が国会でのまともな議論もないままに成立していて、「デモクラシーは死んだ」かのごとくです。
 しかしこうしたEUにおける、反グローバリズムの市民運動は、何周も遅れている?日本においてもヒントになることが多々あるとおもわれます。1%のための政治ではなく、地域に根付いた自治的な市民主体の政治が問われているわけですから。「辺野古米軍基地建設のための埋立ての賛否を問う沖縄県民投票」や「築地市場移転問題」、「種子法廃止の問題」、「水道法改正の問題」等々は、日本が市民主体の政治へ向かうための、それぞれが重要な一歩になっているといえます。春の地方統一選挙、夏の参議院選挙に向けて。まだまだとはいえ。
(しんしん丸)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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第1回:ミュニシパリズムとヨーロッパ  その1(岸本聡子)
引用元)
 いま、ヨーロッパでは、バルセロナ(スペイン)、ナポリ(イタリア)、グルノーブル(フランス)などの革新的な勢力が市政につく自治体が「ミュニシパリズム」(municipalism)という言葉を掲げてつながりを強めている。
 近年の極右の台頭、新自由主義による格差の拡大、既存の左派政党の転落、気候変動といった複数の危機において、この聞き慣れない言葉が確かな希望として急成長している。(中略)

 ミュニシパリズムは、緊縮財政、若年層の失業、政治の腐敗、違法な債務に対して市民が立ち上がる機運の強いスペインで特に力強くネットワークしている。
...(中略)国家主義や権威主義をかざす中央政府によって、人権、公共財、民主主義が脅かされるつつある今日、ミュニシパリズムは地域で住民が直接参加して合理的な未来を検討する実践によって、自由や市民権を公的空間に拡大しようとする運動だといえる。

...(中略)ミュニシパリズムは普通の人が地域政治に参画することで市民として力を取り戻すことを求め、時にトップダウンの議会制民主主義に挑戦する。政治家には、地域の集会の合意を下から上にあげていく役割を100%の透明性をもって行うことを求める。

 私は、ヨーロッパでの「進歩的な」政治運動を称賛したいのではない。EUというプロジェクトが国際競争を最大化する新自由主義で統合された結果、ヨーロッパ域内は日本では想像を超えるくらい市場開放が進み、行くところまで行ってしまったのだ。そしてその影響は労働者や若者に深く広く浸透している。
EUという組織の構造的な非民主性はいかんともしがたい中で、戦略的な対抗手段としてミュニシパリズムが成長しているのである。(以下略)
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配信元)
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独逸の伯林で見た、聞いた、感じた社会問題、教育問題 ~第28楽章 ベルリンで垣間見るイスラム世界

欧州のドイツ南部とオーストリア国境あたりは、
先週、豪雪に見舞われました。
ベルリンは、北に位置していますが、
雪がほとんど積もらないのです。

英国も揺れています。3月末にBrexit(ブレグジット)するなら、
ドイツに留学中の英国人学生は、EUだからこそ、
ビザが必要ないのですが、今後は、学生ビザを
取得しなければいけないので外国人局も
忙しくなりそうだと聞きました。

第28楽章は、ベルリンで垣間見るイスラム世界 です。
(ユリシス)
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ベルリンに住むイスラムの方たち


ソクラテスの言葉、無知の知が有名ですが、
英語になると、
I know that I know nothing.
私が知っているのは、私は何も知らないということだ
The only good is knowledge and the only evil is ignorance.
唯一の善は知ることであり、唯一の悪は無知である

Author:C messier[CC BY-SA]


ドイツには、トルコ人をはじめ、パレスチナ人、
シリア人、アフガニスタン人など、イスラム教(ムスリム)
の方たちがたくさん住んでいます。


ざっくりとした西洋人達の印象としては、
イスラムの方たちは、危ないというイメージ

そうです。

欧米のニュースをいつも見ていると
そのような印象になりがち
です。
私達、日本人もそうではないでしょうか・・。
本当にそうなのでしょうか・・。

イスラム教の方が多い、中国の新疆ウィグル自治区での
下記のようなニュースがありました。

https://www.bbc.com/japanese/45859761

カザフスタン国境に近いイスラム教(ムスリム)の方たちが
迫害をされています。
場所からみても、アフガニスタンのように
内陸地で帝国から、邪魔だと言われそうな地域です。
このようなことも、石油狙い、オイル関連で、この地域がどうしても
パイプラインなどで必要なのかなと想像を膨らましてしまいます。
この地域は、核実験をしていた地域でもあります。

日本では、1970年代シルクロードの良いイメージが
演出され、観光客も集めていた
かと記憶しています。
そういえば、小学校の図工の時間に喜多郎さんのシルクロードの
曲を聴きながら、想像した絵を描くという時間があったかな・・。


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独逸の伯林で見た、聞いた、感じた社会問題、教育問題 ~第27楽章 ドイツにおける健康対策と薬局

みなさまにとって、2019年も素敵な年でありますように。
本年度もよろしくお願いいたします。

今年も、ドイツのベルリンから、見た、聞いた、感じた
を毎日の生活の目線から書いてまいります。

第27楽章は、ドイツにおける健康対策と薬局です。
(ユリシス)
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一番寒い1月のベルリン


欧州のドイツ、ベルリンの1月、一番寒い時期で、
気温は、―3度くらいから5度くらい
で推移しておりますが、
家の中は、温水暖房がめぐっていますので、とても暖かいです。
外出時は、帽子、マフラー、手袋をしていれば、問題ないです。

冬場のドイツは、太陽の日照時間が少なくなります。
日照時間が少なくなるので、電気屋さんには、うつ病対策のための
光線療法の機械などが売っています。

http://www.newsdigest.de/newsde/column/doctor/4764-sonnenscheindauer/

薬局やドラッグストアでは、うつ病対策のためになのか、
セント・ジョーンズ・ワートのハーブティーも
売られています。

今日セント・ジョーンズ・ワートはうつ病への処置法(あるいはその可能性)として最も知られている。ドイツをはじめいくつかの国では軽度のうつに対して従来の抗うつ薬より広く処方されている。標準的な抽出物はタブレット、カプセル、ティーバッグとして一般の薬局等で購入することが可能である。

pixabay[CC0]



足の悪い人が多い?!


ドイツ・ベルリンで、よく目を凝らして見ると
足の悪い方が多い、骨折なのか関節痛なのか・・
悪い方が多いような気がするのは、気のせいでしょうか・・

放射線の被曝は、足に影響することがあるそうです。
下のツイートは、311のトモダチ作戦に参加した米空母乗組員の方で、他にも足に障害が出た兵がいたそうです。


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