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ユダヤ問題のポイント(日本 昭和編) ― 第12話 ― 満洲の「影の皇帝」

 戦争は企業にとって「大儲け」のチャンスです。様々な企業が関与しますが、中でも「ぬれ手に粟」の代表は言うまでもなく大銀行、それに併せてすぐ想起するのは武器商人、いわゆる「死の商人」です。
 911テロの後のアメリカを見ていて、驚愕し呆れ果てたことがあります。私人がアメリカという国家の名を利用して、犯罪行為で莫大な利益を手にして欲望を遂行していくこと、そのあからさまさにです。これは謀などと呼べず、謀というべきなのか……。
 911テロ時の政権はW.ブッシュ政権でしたが、その閣僚中枢は私有企業から送り込まれた人物たちで占められ、その関係、私有企業へのあからさまな利益誘導を行っていました。最もわかりやすいのが、当時の副大統領のディック・チェイニーとハリバートン社です。
 チェイニーはハリバートン社の1995年から2000年まで、つまり政権に入る直前までの最高経営責任者だったのです。
 ハリバートン社は国防省と石油開発・施設建設の請負契約をしており、また軍需企業でもあります。911テロの直後に言いがかりで攻め込んだアフガニスタン戦争、明らかな国際法違犯の犯罪である2003年イラク戦争、これで莫大な収益をあげたのがハリバートン社です。
 私有企業が犯罪行為でも何であろうとも、「儲けるため」自分たちのやりたいことを「国家事業」としてしまえば、最も確実で効率よく収益を挙げられます。
 私人が国家を利用するのですが、これはアメリカだけの話ではありませんでした。現在の「電通」や竹中平蔵氏の「パソナ」など見れば、日本でも同じようなことが進行しているのが分るでしょう。そしてこれは最近に始まったことではなさそうです。
 日本が大陸に軍事進出する「国策」、この国策に群がる企業群がありました。この背景に何があったのか……、
満洲の「影の皇帝」と呼ばれた男にスポットを当ててみます。見えてくるものがあります。
(seiryuu)
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ユダヤ問題のポイント(日本 昭和編) ― 第12話 ― 満洲の「影の皇帝」


「満洲の夜を支配する」と言われた男


日本の特務機関・特務工作機関の種類一覧
名称 説明
(前略)
甘粕機関(※②) 陸軍大尉の甘粕正彦によって設立された民間の特務機関で、満州国と関東軍をバックに付け、 満州国の国策であった阿片(アヘン)の中国国内での密売を茂川機関や松機関と共に行っていました。
茂川機関(※②) 茂川秀和少佐が設立した機関で、天津陸軍機関に所属していました。
主に阿片(アヘン)の中国国内での密売を行った他、盧溝橋事件での工作を行ったとも言われています。
松機関(※②) 上海に本部が置かれた特務機関で、現地の情報収集や阿片(アヘン)の中国国内での密売や、「杉工作」と命名された偽札の中国国内への流通工作を行っていました。
里見機関(※②) 里見甫によって設立された民間の特務機関で、関東軍と連携し阿片(アヘン)の中国国内での密売等を行い、その利益で関東軍への武器や資材調達に関わっていました。
興亜機関(※②) 関東軍と連携し阿片(アヘン)の中国国内での密売等を行い、その利益で関東軍への武器や資材調達に関わっていました。
(中略)
昭和通商(※②) 三井物産、大倉商事、高田商会の三社から出資された泰平組合を元とする、日本陸軍の特務機関です。
表見は商社ですが、中国国内での阿片(アヘン)の密売や、情報収集、物資や兵器調達などを行っていました。
また、里見機関や興亜機関などの特務機関とも連携を取っていたとされています。
(以下略)
いちらん屋より引用
※註:名称の後の(※②)は「阿片の取引に関するもの」として、前回、シャンティ・フーラで独自に分類したものの一つ。

東京大学教授 伊藤隆氏の「目で見る議会政治百十年史」がネット上で公開されています。その昭和期(I)に「満州某重大事件」があります。そこに次の記述があります。

田中首相は天皇に「張作霖横死事件には遺憾ながら帝国軍人関係せるものある如く、もし事実であれば法に照らして厳然たる処分を行うべく・・・」と奏上した。陸軍中央の調査によって真相は判明したが、陸軍はこれをかくそうとした。村岡長太郎関東軍司令官・荒木貞夫参謀本部作戦部長・小畑敏四郎作戦課長ら上原勇作元帥系のグループが強力に動いて真相隠蔽(ぺい)をはかった。河本大佐もこのグループに属していた。

1928年(昭和3年)満洲の覇王と称された張作霖が爆殺される事件がありました。この張作霖爆殺事件は、現在では関東軍の河本大作大佐が主犯とされています。

関東軍参謀
河本大作大佐
Wikimedia Commons
[Public Domain]
赤龍会初代総裁・
帝国陸軍元帥 上原勇作
Wikimedia Commons
[Public Domain]

この張作霖爆殺事件から満洲国設立に至るいわゆる関東軍の暴走、これを背後で操っていたのが、赤龍会初代総裁にて帝国陸軍元帥であった上原勇作であったことが上の記述から窺われます。帝国陸軍のトップ、元帥である上原勇作が、関東軍に密かに司令を出していたのは全く自然なことです。

また、満洲への軍事的進出だけでなく、日本が満洲でも罌粟を栽培し、中国大陸で阿片事業を展開していくのを導いていたのが上原勇作であったことも前回に見ました。

この関東軍の動きに合わせるように、阿片事業を展開していく人物群が満洲に集結していきました。その代表格の一人が「甘粕機関」の甘粕正彦です。上に「いちらん屋」の特務機関一覧から、阿片事業の特務機関を抜粋していますのでご覧ください。

満州国時代の甘粕正彦
Wikimedia Commons [Public Domain]

甘粕正彦は、阿片より1939年に就任した満洲映画協会(満映)の理事長としてのほうが有名で、「満州は、昼は関東軍が支配し、夜は甘粕が支配する」と囁かれてもいたようです。

ただし、このように甘粕正彦が満州で「影の皇帝」といわれるほどの権勢をふるえた、その元にあったのが、阿片取引による莫大な収益でしょう。ウィキペディアには甘粕機関の設立の経緯は次のように記載されています。

1930年(昭和5年)、フランスから帰国後、すぐに満州に渡り、南満州鉄道東亜経済調査局奉天主任となり、さらに奉天の関東軍特務機関長土肥原賢二大佐の指揮下で情報・謀略工作を行うようになる。大川周明を通じて後に柳条湖事件や自治指導部などで満州国建国に重要な役割を果たす右翼団体大雄峯会に入る。そのメンバーの一部を子分にして甘粕機関という民間の特務機関を設立。

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ままぴよ日記 73 「インクルーシブ教育 この世は多様性に溢れている!」

アメリカにいる小学3年生の孫がビジネスを始めました。

学校で野生動物の保護について学んだ時に、もともと動物の生態に興味がある孫は詳しく調べて、自分で絵を描いて本を作りました。その時、孫が描いた動物の絵が素晴らしくて、友達が欲しいと言い出したのです。
それで、架空の会社を立ち上げて、注文を受けて絵を描き、お金も作って売り始めたのです。

お金を循環させる仕組みを学んだのも授業の一環で、得意分野が活かされて本気モードです。
今、予約が入りすぎて大忙し。絵の得意な友達も手伝ってくれるようになったそうです。「難しい注文もあるから、調べながら描いているよ」と、嬉しそうに話してくれました。

楽しく学んでいるなあ~、これだよなあ~、と思います。
(かんなまま)
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アメリカの学校の素晴らしい配慮


アメリカの孫達が全く英語を話せないまま、いきなり現地の小学校に行き始めたのが2年前。今では何不自由なく英語を話し、授業にも参加しています。子どもの適応力は凄いと思いますが、その受け皿である学校の配慮も素晴らしいものでした。

Author:woodleywonderworks[CC BY]

まず、通学する前に親子で面接があり、どの学年に入るか検討されました。英語が全く話せなかったので一学年ずつ下げてお姉ちゃんは5年生。弟は1年生に編入しました。17人クラスです。先生の配慮で日本人のクラスメイトをフォロー役に付けて、授業の通訳や、他の友達とも仲良くなれるように橋渡しをしてくれました。その子たちも同じ経験をしたことがあるので優しくしてくれました。

学校にはクラス担任を持たない特別支援の資格を持った先生がいます。多様な理由で授業についていけない子どもがいれば、そのクラスに入ってフォローしたり、自分の教室で特別支援の少人数授業をすることもあります。自由に介入できるので、いつも子ども達の様子を見ながらプロとして最善の取り組みを模索しているようです。

孫達は英語がわからないので2人の語学担当の先生が特別授業をしてくれました。毎日1時間、通常授業を抜け出して色々な国の子ども達と一緒に学習します。定期的に簡単なテストがあって、合格ラインに達したら卒業です。孫達はそこで色々な国の友達ができてよかったようです。

通常の授業も、日本の学校のように45分間座って授業を受けるスタイルではありません。先生が本を読むときは好きなソファに座る。みんなで話す時は輪になって座る。自習の時は思い思いの場所で勉強するなど、移動型のスタイルです。


これは、気が分散して集中力が続かない子どもの特性をよく理解している授業スタイルです。これなら多動傾向の子どもも目立たず、皆と同じように授業を受ける事ができます。

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独逸の伯林で見た、聞いた、感じた社会問題、教育問題 ~第86楽章 「ワ」「V」をして本当にいいのですか?

 ベルリンでは、ロックダウンが半年以上も続いていましたが、5月21日の金曜日からテラス席のレストラン・カフェでの飲食が可能になりました。陰性の証明が必要なのですが、皆さん待ちに待ったとばかりに、テラス席に座っている様子が観察できました。
 ワクチン接種をしていないと、毎回コロナ陰性証明が必要なので、面倒である、コロナ前と同様に、旅行もしたいし、デパートや博物館にも行きたい、ワクチン接種していないと社会から除け者になりそうである・・こんな感じでワクチン接種を誘導されています。
 もう時代が変わったので、旅行・デパート・博物館だって、行かなければいいし、必要ならば陰性証明を提出でいいわけです。
 社会から除け者系こそがサバイバルできるのだろうな・・と思いました。ワクチン批判をすると、フェイスブック、ツイッターからの検閲対象になりましたので、放射能のときの「ホ」のように、ワクチンの「ワ」にするのか・・Vaccine(ラテン語のVacca(ワッカ = 雌牛)に由来)なので、「V」なのか・・。
 E Uでは、7月1日より3種類のコロナ証明書を発行することになりました。
(ユリシス)
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ますます増えるワクチン接種


こちらの記事は、ドイツで助産婦として働く日本人女性のワクチン接種体験談ですが、陽気に体験記を書かれてしまうと、誘導されがちになります。こんな雰囲気で、ドイツでは、80%ぐらいワクチン接種をしてしまうのではないか・・と息子も言っていました。また、地下鉄では、動く広告で、ワクチンの宣伝をしていました。予防接種をすることで危機を乗り越えよう・・ですって・・。

ワクチンの宣伝


なんだかな・・と思って、バスに乗っているからなのか、今後を象徴するかのような方がバスの中にいらっしゃいました。マスクが体に合わないのか、なぜか落ち着かない様子の60歳前後と思われる白髪で細身の男性。

手には、パニックを抑えるためなのか、数珠のような半貴石を持っていて、くるくる回していました。マスクを外していると、隣の席のご夫婦からマスクをするように言われたので、男性は、黄色い予防接種の証明書を見せていました。(この方は、もうすでにワクチン済みなんだ・・とわかりました。)その後も落ち着かない様子です。すると、体が小刻みに震え出しました。(自己免疫疾患の1つであるパーキンソン病の症状のようでした。)具合が悪そうで、その後、心臓あたりを手で触っていましたので、不整脈?? その後、バスを降りて、バス停で座っているのが見えました。今後はこのような人が増えるのではないか・・のような場面を見たような気がしたのです!

Author:Sargoth[CC BY-SA]

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ぴょんぴょんの「エビのダンスはもういらない」 〜イベルメクチンの前にはだかる、治験のぶ厚い壁

なんで、イベルメクチンは広がらない?
去年、北里大学が立ち上げたイベルメクチンの治験は、どうなっている?
変異株が感染拡大を招いている今、もっとも必要なイベルメクチンは何をしているのか?
(ぴょんぴょん)
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ぴょんぴょんの「エビのダンスはもういらない」 〜イベルメクチンの前にはだかる、治験のぶ厚い壁

イベルメクチンを飲む飲まないで、運命が変わる!


くろちゃ〜ん、やっと、イベルメクチンが届いたよ〜!


おおお、そうか、良かったな。

ここんとこ、にわかに感染者数が増えてきたから、気が気じゃなかったけど、時事ブログで、個人注文できるって言ってたから、注文してみたよ。

これで、一安心てとこだな。



ほほー! 準備万端ってとこだな。

だって、こういうときに一番必要なのは安心だからね。

テレビも毎日、不安をあおりたてるのに必死だし。

毎日飽きもせずに、「あそこで何人、ここで何人」てやってるよ。
やっぱ、あの数字は、ワクチンを打たせるための方便かな?

さあな、だが、おれがワクチンを打たせる側なら、やっぱ数字を使うな。
おいらの町は大丈夫、と思ってたら急に増えてきて、大あわてした頃に「さあ、ワクチンのご用意ができました」って声かけりゃ、飛んで火に入る夏の虫よ。

ハッハ、ワクチン屋、大繁盛だね。
老人がワクチンのために夜中に並ぶとか、ビックリだよ。

徹夜できるくらいの、元気のあり余った老人に、ワクチンはいらねえわ。

とにかく、イベルメクチンがあって助かる。
それに、1錠(12mg)が、140円〜160円で、安いし。


ファイザーのワクチン1回分が2700円とすると、20錠分だ。
予防に飲むとしても、2週間に1錠(12mg)で効くから、10ヶ月分はある。(まにら新聞


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ユダヤ問題のポイント(日本 昭和編) ― 第11話 ― 裏天皇の実働部隊

 アヘン、アヘン戦争によって中国が蹂躙されたのは誰しもが知るところです。アヘンは植物の罌粟から作られる薬品です。
 アヘンは人間を廃人にする有害な薬品として知られますが、これと異なる側面の見方もあります。落合莞爾氏の『國體アヘンの正体』には、アヘンにも種類があり使い方次第では大変な薬効があること、「罌粟と黄金が真の本位財」という表現で、アヘン(罌粟)に黄金に匹敵かそれ以上の価値があるとの見方を示しています。
 この真偽の判断は私にはできませんが、ともあれ黄金とアヘン(罌粟)は地上の歴史を動かしてきたのは紛れもない事実です。そして、この黄金とアヘンという視点から歴史を見ないと、この地上世界の動きが捉えられないのも事実です。

 堀川辰吉郎の裏天皇グループは、地域としては満洲を新エルサレムとする日本中心のNWOを見越して動いていたでしょう。そして、その日本中心のNWO実現に必須なのが莫大な黄金であり、黄金奪取のためにも、軍や人々を動かしていくために必要としたのがアヘンの製造と売買だったのが見えています。
 この裏天皇の計画を実現していくためには当然ながらその実働部隊が必要です。日本が日清戦争以降に大陸進出に伴い数々設立されていったのが「特務機関」でした。この「特務機関」こそが裏天皇の実働部隊だったでしょう。
(seiryuu)
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ユダヤ問題のポイント(日本 昭和編) ― 第11話 ― 裏天皇の実働部隊

特務機関の役割 〜特務機関の一覧とその始まり


正確な詳細は、『いちらん屋』さんというサイトの「日本の特務機関・特務工作機関の種類一覧」に目を通して見て下さればいいのですが、その情報から特務機関の一覧を下記のようにしました。出されている特務機関の名称全てと、説明の一部を抜粋させていただきました。それをこちら側で3つに大別・分類しています。

日本の特務機関・特務工作機関の種類一覧
名称 説明
梅機関(※①) (中略)
土肥原機関(※①) (中略)
ゼスフィールド機関
(※①)
(中略)
甘粕機関(※②) 陸軍大尉の甘粕正彦によって設立された民間の特務機関で、満州国と関東軍をバックに付け、 満州国の国策であった阿片(アヘン)の中国国内での密売を茂川機関や松機関と共に行っていました。
茂川機関(※②) (中略)
松機関(※②) (中略)
里見機関(※②) 里見甫によって設立された民間の特務機関で、関東軍と連携し阿片(アヘン)の中国国内での密売等を行い、その利益で関東軍への武器や資材調達に関わっていました。
興亜機関(※②) (中略)
児玉機関(※②) 児玉誉士夫によって上海で設立された特務機関で、軍事物資などを海軍航空本部に納めていました。(中略)...
水田機関(※②) (中略)
昭和通商(※②) (中略)
明石機関(※①) 陸軍大将の明石元二郎が日露戦争中に創設した特務機関です。
日露戦争中にロシアを内部から弱体化させるために、(中略)...ロシア革命を支援する工作を行いました。
F機関(※①) (中略)
岩畔機関(※①) (中略)
光機関(※①) (中略)
南機関(※①) (中略)
板西機関(※①) (中略)
ハルビン特務機関
(※①②)
...(中略)ハルビン特務機関は後に関東軍配下に入り、関東軍情報部へと改編されました。
関東軍情報部
(※①②)
ハルビン特務機関を改編した組織で、天津特務機関、奉天特務機関、大連特務機関、アパカ機関など多くの特務機関が属していました。
アパカ機関(※①) (中略)
蚌埠特務機関
東機関(※①) (中略)
河辺機関(※③) (中略)
有末機関(※③) (中略)
辰巳機関(※③) (中略)
服部機関(※③) (中略)
山崎機関(※③) (中略)
野村機関(※③) (以下略)
いちらん屋より引用
※註:名称の後の(※①)(※②)(※③)はシャンティ・フーラで独自に分類したものです。

このような整理されたまとまった情報が出されてあるのはありがたいことです。

これほど多くの特務機関が表に情報として明かされている(表に現れていない特務機関はまだ多く隠れているでしょうが)のには少々驚きますが、この一覧に目を通してみれば「特務機関」の任務が大まかに見えてきます。

特務機関は秘密の部隊で特殊業務に携わっていますから、どの特務機関でも「諜報活動」は必須です。この上で一覧の特務機関を見ていくと、次のように大別して分類できるのが分るでしょう。

独立支援などの特殊軍事活動。
阿片の取引に関するもの
③戦後に設立されたもので、主にはGHQやCIAに協力

表された特務機関一覧を見ていけば、③は戦後に設立されたものなのでこれを除くと、日本の特務機関はそのほとんどが満洲を中心として、中国大陸そしてアジアで活動していた事実が浮かんできます。

「関東軍情報部」そのものが特務機関の一つとして一覧の中にありますが、特務機関の全般と関東軍は密接な関係にあったでしょう。

無論、関東軍とそうであるならば、特務機関全般は満鉄とも密接な関係にあった、というよりも満鉄には調査部があり重要な活動をしており、この満鉄の調査部が特務機関全般の元締め的な位置づけにあったようにも思われます。巨大国策企業であった満鉄、その満鉄の調査部こそが「特務機関」そのものだったでしょう。

満鉄調査部の活動を支えた奉天の満鉄公所(絵はがき)
Wikimedia Commons [Public Domain]

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