「ごった煮」のカバラ体系 〜 グノーシス ≒ ミトラ教 ≒ カバラ ≒ 神智学
カバラの生命の樹
カバラとはユダヤ神秘思想とされ、一般にはものすごく高邁で複雑神秘で理解し難く、近寄りがたいものだとの印象があるかと思います。実際にいざカバラ全体を説明しようとすると大変に難しいです。その原因は、私が門外漢でカバラの中身を経験理解していないところにもあるのですが、カバラに関わる人間たちがカバラをわざとわかりにくくしている(そうさせる理由もありますが)点があるのと、それ以上にカバラと一口に言ってもカバラが非常に雑多で、いわば色々なものの「ごった煮」である点にあります。
バラ十字会日本本部の「
資料室」では「カバラ」を自称している伝統的な思想体系にも、ユダヤ・カバラ、クリスチャン・カバラ、ヘルメス・カバラに分かれること。それらが先行する体系から「考え方や用語や技法を借用」して独自の形で使用しながら、「さらに、他の系統の伝統思想をそれに織り交ぜています」とし、更には「近年は『ニューエイジ・カバラ』とも呼べそうなものまで出現」と解説しているような具合です。
「カバラ」は「ごった煮」なのです。カバラというと超古代からのものとのイメージがあるかも知れません。しかしカバラという名称自体はそれほど古いものではないのです。
カバラの重要聖典が「形成の書」「清明の書」「光輝の書(ゾハル)」3つで、中でも
最重要なのが「光輝の書(ゾハル)」とされます。「形成の書」は3〜6世紀に形成。「晴明の書」は12世紀に、
「光輝の書(ゾハル)」は13世紀にそれぞれ
編纂され「出現」したのだとされます。この「清明の書」と「光輝の書」によって「カバラ」との名称体系が構成されたと見られます。
「カバラ」とは
ウイキペディアの同記事で「『受け入れ』『伝承』を意味する。」とあります。
過去に成立していた様々な神秘思想や技法などを受け入れて独自に組み立て直したのが「カバラ」といえるでしょう。
それでは
「カバラ」とは一体何の「ごった煮」なのか? 一口で言えば
キリスト教(カソリック)から「異端」として攻撃排除された神秘思想や技法です。グノーシス主義などが弾圧されたのですが、
キリスト教から最も激しい攻撃と弾圧を受けたのがミトラ教です。
ミトラ教について
特殊稿5で次のように触れています。
「当時最も勢力を持ち、世界初の世界宗教と評しても良かったのがミトラ教でした。原初はアーリア人の宗教で、地域的にはイラン高原あたりが起源となるのがミトラ教で、ペルシャ、インド、中東全域、エジプト、欧州、中国へと広がり、その中で様々な宗教をその中に包含していったと見られる」。
このミトラ教は現代の神智学になっているのですが、結論から言えば「カバラとはミトラ教だ」といえるほどなのです。大雑把に示すと次のようになります。
グノーシス ≒ ミトラ教 ≒ カバラ ≒ 神智学
そして
これら神秘思想の中核にあるのが「錬金術」です。
» 続きはこちらから
「ああ、また撒いてるな」とうんざりします。
「えっ? あれは、飛行機雲でしょ?」と思ってるあなた!
いつまでも消えないあれは、飛行機雲じゃないですよ。
「ニセ飛行機雲」をレンチンしたら、19号のような巨大台風になるって知ってた?