まのじ編集長にコツコツと突かれて重い腰を上げました(笑)。今回は乳酸菌の免疫賦活化作用について書きました。免疫は複雑でちょっと難しいですが、できるだけ簡単に書きましたので概要だけ掴んで貰えれば幸いです。時間がない人は、最後の【まとめ】だけでもお読み下さい。
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きっと役立つ乳酸菌学 〜メリーベのために〜 乳酸菌の機能性③腸での超凄い効果(免疫賦活化作用)
免疫賦活化とは?
賦活(ふかつ)とは活性化するという意味です。乳酸菌やビフィズス菌には免疫細胞に働きかけ免疫力を高める働きが知られています。特に高齢者や子供は免疫力が低い傾向にあるため、イムノバイオティクス(※1)摂取が風邪やインフルエンザなどへ有効な予防手段となる可能性が報告されています。(※1)プロバイオティクスの中でも免疫応答に関与するものをイムノバイオティクスと呼びます。「イムノ(immuno)」とは「免疫の」という意味です。メリべの方は「医務の」と覚えると何とな〜く、免疫っぽい感じに辿り着きます。まー、覚える必要はないんですが。
内なる外
腸を含む消化管は「内なる外」と呼ばれています。口から肛門まで1つの管で外界と繋がっていますね。口と肛門を同時に開ける(出す時に口を開けましょう!笑)とその管の中は、「人体なのか」、「外界なのか」悩むのではないでしょうか?生命にとって消化管は、「内なんだけど、外でもある」のです。外界には病原菌やウイルスなどの危険がいっぱいです。外界からやってくるそれら「敵(※2)」が侵入する確率が高い部位が、食品からの栄養を取り込む小腸です。そのため、小腸の周りには多くの免疫細胞が集まっています。その割合は、全身の6〜7割と言われています。これだけでも小腸の重要性が分かっていただけると思います。(※2)シャンティフーラの読者様は「全生命への愛」を意識していらっしゃるでしょうから、「敵っていう表現は好きじゃないわ」と言われそうなので念のため、ここでは「自分以外の生命=敵」としておきます。そうすると、「自分以外の生命=敵なんて、なんて心の貧しい考え方なのかしら」とか「究極的にはみんな一つの生命体なのよ」とか言われそうですが、そこは穏便にお願い致します(笑)。
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