ロッジを占有していたジャコバイト派 ~近代フリーメーソン結成の狙い
1717年に結成された近代フリーメーソンは、テンプル騎士団の流れと古代メーソン「秘密の力」が合流していると幾度も指摘しました。
この合流は、
ハイアラーキーに所属する悪魔崇拝でないいわばポジティブなテンプル騎士団、悪魔崇拝で裏のイルミナティ所属のネガティブなテンプル騎士団、そしてブラック・ロッジに所属する「秘密の力」という異なる組織が合流しているので、その合流は決して友好的なものではなかったのです。むしろ、その
フリーメーソン上層部では抗争だったと見る方が正確なのでしょう。
このフリーメーソン合流の一つのキーとなるのが「ジャコバイト派」というワードです。『テンプル騎士団とフリーメーソン』p320で以下の記述があります。
「私たちが主張したい論点とは、彼ら(注:ジャコバイト派のこと)が少なくとも当初はフリーメーソン団の最大の守護者であり宣伝者であったことである。1717年のグランド・ロッジ―その後これはイングランド内のフリーメーソン団の最大の貯蔵庫になった―は、従来のジャコバイト派の実質的なロッジ独占を打破するため、ホイッグ党とハノーヴァー派が創設したにも等しいものであった。」
ここではフリーメーソンを育て、勢力を拡大したジャコバイト派、その
ジャコバイト派のフリーメーソンロッジの独占を打破するために、ホイッグ党とハノーヴァー派が近代フリーメーソンを創設したとしています。
ジャコバイト派、そしてホイッグ党とハノーヴァー派とは何か?ですが、まずは当時の状況です。
アムステルダムの銀行家、つまり黒い貴族から、マールバラ公爵ジョン・チャーチルを始め、
シュールズベリー卿、
シドニー・ゴドルフィン、
サンダーランド伯爵など、
ジェームズ2世の重臣側近たちが賄賂で買収され、1689年に名誉革命が成立しました。
これで否応なく
ジェームズ2世はフランスに亡命です。しかし当然ながらジェームズ2世は王位復権を狙ってもいたのです。この
ジェームズ2世を支持するグループがジャコバイト派です。
英王室を乗っ取ったウィリアム3世
フランスに亡命したジェームズ2世
敵国の王子であったオレンジ公ウィリアム3世の英国王就任に納得していない人々は多く英国内にいたのです。特に王権がハノーヴァー朝に移行すると、ドイツ人の王朝に嫌悪する人々が
スチュワート家の復権を主張するようになります。
この代表がトーリー党です。
敵対するトーリー党とホイッグ党は王政復古の際にできたもので、チャールズ2世の後任として
ジェームズ2世の即位を認めていたのがトーリー党です。
一方、これに対抗して
ジェームズ2世の即位に反対したのがホイッグ党です。ホイッグ党は現実路線の経済優先の一派だったようで、
ハノーヴァー朝を支持するハノーヴァー派と協調する姿勢をとっていたのです。
かたや
スチュワート家の復権を主張するトーリー党は、概ねはジャコバイト派の一派と見てとれます。
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沖縄防衛局の想定では、当初、大浦湾護岸部で2万本、埋め立て部で2万本の砂杭を打ち込む計画でした。しかし追加調査の結果、地盤の強化のためにさらに護岸部を4万本に増やし、計約6万本必要と報告しました。ところが8日に判明した沖縄防衛局の報告書では、それらに加えてさらに浅瀬でも1万3千本以上の杭を打つ予定があり、現時点で大浦湾一帯に7万6699本もの杭をズタズタに打ち込むつもりです。
むごい。仮に国がこの狂気の沙汰を強行したとしても、新基地建設が事実上不可能であることが判明しています。現在分かっている大浦湾の軟弱地盤は海面から約90m、この深さの工事は過去の実績が無く、専門家も実現に否定的です。しかも防衛局は、この「地盤改良工事」による大気汚染や水質悪化など環境汚染を認めていると言います。
琉球新報は社説で、これまで何度も当初の予算を上回る追加報告を出し、総工費も完了までの工程も一切明かさない政府の「隠蔽とだまし討ち」に、このような「差別的で植民地のごとき」沖縄県への愚弄を他県の公共工事でも同様にできるのだろうか、と厳しく糾弾しています。
布施祐仁氏は、沖縄配備の部隊が「1年の大半は沖縄を留守」にしており、抑止力の観点からも基地建設の見直しが必要とツイートされています。
冷静さのかけらもない安倍政権は、沖縄への弾圧を全国への弾圧の手始めとしたいだけのようです。
(補記・公開後、しんしん丸氏より「しかも90m杭打ちできる船が日本にない!」とのご指摘をいただきました。
https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/383172 )