生でいただく食事
野草の酵素と薬効成分をいただくのに、発酵させるといいということで、母がカメで作り始めました。
できるだけ毎日手で混ぜます。満月頃に摘んだ、オレガノ、ミント、マローなどのハーブに桑の葉、オオバコ、ヒメムカシヨモギ、イノコズチ、スギナ、クズ、カキドオシ、ツユクサなどとキビ糖、黒砂糖、自然塩を入れています。葉を洗って乾燥させすぎたのか、水分が少なくて中々発酵が進まないようです。
綺麗な場所の葉っぱを摘んできて、洗わないですぐ作る方が酵母菌が多く、さらに日の出前に摘んだ方が一番酵素が多いとか。
約1年半くらい前にわたしが瓶に仕込んだものがあります。こちらは出来るだけ多くの植物でと、野草の他にカリンや柿、梅などの果物や米、豆、海藻、松の葉っぱまで入れていて、最初頃に何度か混ぜて、途中1~2回混ぜただけで、放っていたのです。
最近開けてみると、美味しい発酵エキスがでているのですが、緩んだゴム紐の隙間から蝿が入ったらしく蛆虫がわいていました。大きな瓶に良い材料ばかりなので捨てるに捨てられず、一生懸命蛆虫を捨てて、1っ匹残らず取り出せたかなぁ?と不安ですが、砂糖を足して、しっかりと蓋をしました。2~3日後また4匹見つけて捨てました。発酵の美味しそうないい香りに蝿が寄ってきます。発酵菌の好きな糖分がなくなって酢酸菌が出て酢になると、蝿も寄り付かないのですが・・・。野草の酵素を作るときは蝿に要注意です。かといって密封はできないのです。発酵菌は動物に近く、糖分と水と空気が必要らしいのです。
この頃、ほとんど毎日クマザサの青汁をいただいています。苦味やアクの少ない野草を松や笹、ヨモギ(新芽)と同じように青汁にしていただくのも良さそうです。
お茶も鍋に野草(生や乾燥したもの)を水と一緒に入れて天日に出して、太陽の熱で抽出したものを、冷蔵庫で冷やしていただきます。
熱いのがいい時は、そのまま短時間で沸かせます。
最近はできるだけ生食(ローフード)を心がけています。キュウリなどの野菜とはちがって生でいただくのが難しい野草でも、発酵させたり、青汁だと生でいただけます。
実はお米も水につけておいて、発芽しかけたのを生でいただいています。発芽すると栄養価がぐんと増えるとか。水につけておくとかなり柔らかくなっていて、食べやすいのです。
野菜や草の種も蒔いて残った種をもやしで、または間引き菜でいただくと、栄養価の高いローフードになります。量はほんのちょっとでも良さそうです。
野菜や野草の種ってとってもたくさん実るので、蒔いた残りを、もやしや種のままでも美味しくいただけます。お米やゴマ、豆、トウモロコシなども種をいただいていますね。鳥たちも種が大好物で、畑に残った大根の種をすっかり食べていました。(一粒残らずかなと思ったら、程よく種は残っていました。)
また、乾燥粉末の野草などもドレッシングに混ぜたり、ふりかけやスープの浮き実にといろいろ使えます。
今から冬に備えて乾燥葉や種、塩漬けや醤油漬けも作っておこうかと思います。イノコズチの種、未熟果、ヒメムカシヨモギの種、ヨモギの種や未熟果、エノコログサ、イヌビエ、スギナ、カキドオシ・・・全部草取りを兼ねています・・・というかもったいなくて捨てられない・・?
ちょっと常識はずれとも思える食事かもしれないのですが、どうも最近気がつくのは、今の社会の常識になっていることって、戦後アメリカに押し付けられ、誘導されたり、経済優先だったりの歪な社会常識がまかり通っていて、ほんとうの健康や幸せに反するのではないかということです。
自然と共生し、培ってきた日本の優れた生活の知恵や文化も途切れ途切れになってしまって、忘れ去られた貴重な生活の術も多々あるのではないかと思います。
その代表的な例が大麻ではないかと。戦前までは普通に栽培されていたものが、戦後禁止され、犯罪扱いされています。石油利権のため、化学繊維を普及させるためだったとか。クスリのいらない健康生活のためにも、神聖な植物としても麻は日本文化や生活に必要不可欠な存在だったのでしょう。
我が家は蚊帳を吊って寝ます。昔のもので、ほんものの大麻でできています。蚊を防ぐだけでなく、邪気からも守ってくれるのかもしれません。中に入るとスッとして楽になります。着物などの麻の葉模様は昔から魔除けとして尊ばれています。
また古くなった蚊帳を使って寝たきりの方のシーツにすると床ずれができないそうです。
以前、母は麻生地で仕立てた洋服が1枚あり夏はそればかりを着て、夜洗濯して朝には乾いているのを着て仕事に出ていたと言います。あるとき母のその服と自分のと交換してほしいと言われたとか。当時もう本物の麻は手に入りにくかったのでしょう。
麻の布は熱の伝導性に優れ、清涼感があり、紫外線の遮断率99%、抗菌作用、電磁波を放電作用によって流すのだとか。逆に化学繊維は蓄電性があり、電磁波の影響も受けやすいということでしょう。
この蒸し暑い日本の夏に、麻の服はぴったりだったのですね。日本の麻の表示は苧麻(カラムシ)でシワになりやすいのですが、大麻はシワにならなかったといいます。
1990年代ヨーロッパ、カナダが麻の優れた有用性(CO2還元率2~4倍、土壌改善無毒化、衣料、食料、建材、医療、etc)が見直され、栽培解禁(第二次世界大戦後50年間栽培禁止になっていた)。現在は中国、ヨーロッパ、カナダからの輸入麻が主流のようです。(指定外繊維と表示)
また、竹下雅敏先生の物理学のお話を聞いて、常識とされていることの根本的な間違いがあることを気付かせてもらいました。 だから、あまり常識にこだわらず、自分の感覚で、自然体で暮らすことから始めたほうがいいのかな?と思ったりしています。(実はすでにそんな感じで暮らしているかも・・?)
ありがたいことに、今必要な情報がもらえているのかなとも思います。
自然のいろいろな存在の声に心の耳を傾けるのもいいかもしれませんね。
記事の中の上野動物園[公式]のツイートは、とってもいいですね。この前、パンダの赤ちゃんが生まれた時のニュースで、園長は、“母親が子育てに専念できる環境をまずはしっかり作り、しばらくは不安定な時期も続くので、観察をしっかりしていきたい”と話していました。
このニュースを夫婦で聞いていて、“パンダだったら、本当に大切な事は何かがわかってるね”と話しました。“子育てに専念できる環境”は、パンダのためには最も大切なことなのです。
ですが、人間の子の場合は、そうではないようです。母親は子どもを保育園に預けて、出来るだけ早く社会復帰することが望ましいようです。このパンダと人間の扱いの違いは何なのか? ここを少し考察すると、物事の本質が見えてくるのではないでしょうか。
記事の最後のあたりで、“しばしば自殺へと未成年の背中を押すのは…無関心であること…ほぼ全ての子どもは自殺前に注意を引こうと試みる”とあります。ほとんどの親は、子どもの成績には関心が高いものの、子どもの幸せのこと、あるいは子どもそのものには全く無関心なのではないでしょうか。
うちの家では、子どもが幸福であることを最優先にしていましたので、“学校に行きたくなかったら、行かなくてもいい”という専門家の助言を実践していました。“息子は週2回なら学校に行っても良い”ということで、小学校低学年では週休5日でした。そのせいか、実にのびのびと良い子に育ちました。つくづく、学校に行かなくて良かったと今でも思っています。
在学当時は、我が家の“積極的不登校”を批判的に見ていた担任の先生も、その後、ご自分の息子が不登校になるや考えを改めたようで、うちの息子が立派に成長したのを見て、羨ましがっていました。
この意味で、大人も子どもも、社会の枠から外れることを恐れたりすべきではありません。最も大切な事は、一人ひとりが輝くことで、成績や学歴等ではありません。その意味で、“積極的不登校”、あるいは“ポジティブな引きこもり”という概念は、推奨すべきものだと思われます。