●プチ・前回の復習
ヴィルヘルム・ライヒ博士は、有機物と無機物を組み合わせることでオルゴンエネルギーが蓄積されることを発見しました。これをもとに、ライヒ博士は木の板と金属板から成るオルゴン蓄積機(オルゴンボックス)を開発し、様々な病気の治療を行いました。
しかしこのオルゴン装置には、その周囲の環境に存在するポジティブ、ネガティブいずれのオルゴンエネルギーをも取り込んでしてしまうという重大な欠陥がありました。
オルゴナイトはこうして生まれた ~オルゴン蓄積機からオルゴン変換機へ
ライヒ博士の死後へと話は移り変わります。
1990年代、オーストリア人のKarl Hans Welz(カール・ハンス・ウェルツ)という人物が、
新たなオルゴン装置を発明しました。金属片をレジン液(樹脂)によって固定したもので、彼はそれを「オルゴナイト」と名付けました。「無機物と有機物を組み合わせる」というライヒ博士のアイデアが、「無機物の金属を有機物のレジンで固定する」という方法へと発展したのです。Welz氏は2005年に、「オルゴナイト(Orgonite)」を商標登録しました。
ライヒ博士が発明したオルゴンボックスやクラウドバスターと比較して、オルゴナイトは、非常にコンパクトなサイズのオルゴン装置です。
左の画像:レジン(日新レジン クリスタルレジン 300gセット 、Amazonより)
& 右の画像:金属片(Pixabay〔CCO〕より)
そして
2000年代、アメリカ人のDon Croft氏(ドン・クロフト)の手により、オルゴナイトは完成形へと到りました。
彼は、オルゴナイトの中に水晶を追加しました。「水晶を入れる」とは一見非常に単純なことのように見えますが、実は
このことによって大変重要な効果が生まれました。オルゴナイトは、ネガティブなオルゴンエネルギーをポジティブなオルゴンエネルギーへと変換するオルゴン変換機(オルゴン・ジェネレータ)となったのです。これは、非常に画期的なイノベーションでした。周囲の環境にネガティブ・オルゴンエネルギーの発生源があったとしても、オルゴン変換機によってポジティブ・オルゴンエネルギーへと変換することが可能になったのです。しかも、
置いておくだけで常にエネルギーを変換してくれるため、誰でも簡単かつ安全に利用することが出来ます。ライヒ博士によるオルゴン装置とは、大きく異なります。
※補足1:水晶の入れ方
水晶の入れ方については、様々あるようです。先端の尖った5つの水晶を、4つは底面に十字型に、一つは先端を上向きに配置するという入れ方も、典型的なタイプとして海外サイトでは紹介されています。右回り(上向き)に銅線が巻きつけられた水晶を、先端を上に向けて入れるというやり方も、よく紹介されています。また、さざれ石の水晶を入れたり、その他の天然石を入れている方もいらっしゃるようです。
※補足2:オルゴナイトの形
オルゴナイトは、様々な形が考案されているようです。ピラミッド型、円錐型、マフィン型、ドーム型・・・、他にもアクセサリータイプなどがあります。
また、特別に
タワーバスター(TB)と呼ばれているタイプがあります。これ
は小さいサイズのオルゴナイトで、形はマフィン型、重さは100g-120g程度のものです。サイズがとても小さく、一度に12個同時に作れるような型もあるため、とても簡単かつ安価に作成することが出来ます。
基本的に、携帯基地局(cellphone tower)や電波塔から出る有害なネガティブ・オルゴンエネルギーを中和するための装置であるため、タワーバスターという名称なのです。
「ギフティング」運動
先ほどの
ドン・クロフト氏と、その妻キャロル・クロフト氏は、夫婦でオルゴンエネルギー関係の活動を展開しているようです。
こちらの海外サイトでは、クロフト夫婦のミッションは「毒された大地や海の環境を、全生命が健康的に繁栄するようにオルゴンエネルギーを使うこと(意訳)」と紹介されています。
海外では、Gifting(ギフティング)と呼ばれる運動が展開されており、クロフト夫婦がその提唱者です。
ギフティング運動とは、簡単に言えば「汚染された環境の中にオルゴナイトを設置しよう」というものです。ギフティング運動の
主なターゲットは、有害な電磁波を発する携帯基地局です。補足2で紹介したタワーバスターを、携帯基地局の土地に投げ入れたり、土地に埋めるといった活動が行われているようです。タワーバスター1個(~数個)が、携帯基地局のネガティブ・オルゴンエネルギーを中和すると言われています。
アフリカで、ギフティング運動を15年間続けてきたような運動家もいらっしゃるようです。
仕事場、子供の学校、その他の頻繁に訪れる場所に、オルゴナイトを設置するよう呼びかけている方もいらっしゃいます。
●個人的な疑問点
ギフティング運動は、土地や建物の所有者の同意なく勝手にオルゴナイトを設置するという行為でもあり、果たして”ギフティング(贈与)”と呼ぶに相応しいものなのか・・・。世界を浄化しようという理念は素晴らしいものですが、その手段は問題アリではないでしょうか?自分の家に、知らない間にオルゴナイトが設置されていたら、正直不気味ですよね。
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